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初心者のための散開星団写真撮影入門 その1 撮影のこつ

前からカテゴリだけあって記事のなかったコーナーです。
初めて天体写真を撮られる方向けの基礎的な記事です。ベテランの方々は笑ってスルーしてください。

さて、散開星団の写真を撮るこつは以下の通りです。

①露出オーバーにならないこと
  露出時間が長いと色が白くなってしまい、散開星団の魅力である青、黄色、赤といった色が出なくなってきます。残念ながらこれを画像処理で元に戻すのは至難の業になります。そのため、適切な露出時間を選択することになります。
  大体、ヒストグラムの1/4~1/3くらいが適切と言われています。
  以下の感じだと露出まだ少ないでしょうか。でも、だいたいこんな感じです。
ヒストグラム

②暗い場所で撮ること
  星雲とかですとやや光害地でも画像処理で何とかなりますが、散開星団だと画像処理ではうまくいかないので、必然的に暗い場所での撮影となります。SQMで20以上、できれば21以上出るような場所が良いです。
  関東ですと感覚的に圏央道の外側というイメージです。
  有名どころですと九十九里の東浪見海岸あたりが適切です。

③画像処理をあまり行わないこと
  割り切ってコンポジットくらいに抑えるのも手です。銀河や星雲と違いコンポジットは薄い部分をあぶりだすのでなく画面のざらつきを抑えるために行うという感じです。

もう一つ理屈ではの話。
④ISO値は低いほうが良い。理想はISO100
  これは色の出るダイナミックレンジが低いほうがいいのですが、そんなにこだわらなくてもいいかもです。気持ちの問題です。ノータッチガイドで2分だせるとして、ISO1600あたりが適正露出なら3200より落としたほうが良いという感じです。

さて、散開星団は夜空に腐るほどあります。球状星団が100個チョイなのと比べるとより取り見取りです。お好きな散開星団の撮影を楽しんでいただけたらと思います。

NGC1647-15枚350mm60秒-600
ぎょしゃ座のNGC1647。
SQM23.42という暗さでの撮影。
ISO3200で60秒×15枚コンポジット。それ以外画像処理なし。
Prominar500mmを350mmF4のレデューサというか交換レンズを使って撮影。
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NGC7635 バブル星雲

バブル星雲修正周辺減光処理中心部-600

NGC7635バブル星雲です。ちょっとトリミングしすぎでしょうか。実際の大きさは以下の感じ。
バブル星雲修正-600

焦点距離350mm ISO3200 F4 2分×20枚コンポジット ノータッチ。 SQM22.42

ぜえぜえ。ここまでしてもまだ露出不足ですか。これ以上はノータッチは無理です。

左上がM52 右下がSH2-158 左下がSH2-157

F4だと周辺減光出ますね。周辺減光処理するとパッとしないし。
しかし、当面色々なところを撮って遊べそうです。

2021年11月27日外房の公園にて

M69 いて座の球状星団 メシエ天体制覇を目指して

M69修正600

今回ご紹介するのはうみへび座の球状星団M68です。夏の低空の球状星団です。
視直径3。等級8.9 銀河に比べれば明るいですが、それでも暗くて小さな球状星団です。

個人的には最も撮りにくいメシエ天体と思っています。似た星団でM54がありますがM54よりも暗い星団です。梅雨時の南天の地平線近くに現れる天体なため、場所を選ぶのが難点です。

この写真は2018年の夏に長野の標高1700mの場所から撮っています。
ISO1600で露出3分×11枚のコンポジットです。半月の日であり、3分で露出を抑えています。

今考えるとなぜ半月でとか考えてしまいます。
しかし、この星団がきれいに撮れる望遠鏡が欲しいものです。



その他諸元です。

カメラはCanon EOS kiss7改です。
赤道儀はAZ-EQ5です。PPECを使用しています。
鏡筒はC8N 20cm 1000mニュートン反射望遠鏡です。
ガイド鏡:GS-60S(420mm F7)
ガイドカメラ:QHY-CCD
光害フィルターLPR-Nを使っています。
また、Skywatcher純正コマコレクターを使っています。

2018年8月17日 長野の駐車場にて

350mmF4の望遠レンズでプレアデス星団-ノータッチガイド

F4調整トリミング-600

やはりF4は素晴らしいです。

現代天体写真の撮り方。ただしデジカメの場合

①暗い場所に行く
②F値の小さな望遠鏡や望遠レンズで撮る
③高ISO耐性のカメラで撮る

この3つは外せないですね。

焦点距離350mm ISO3200 F4 90秒×17枚コンポジット ノータッチガイド

90秒でここまで写るんだぁという感じですが、ISO1600のF値5.6換算で6分露出相当です。関東だとここまで露出できる場所はそう多くないでしょう。

そして、F4のGINJIとかSkywatcherの20cm800mmF4反射望遠鏡とかほしくなりました。じゅるり。

2021年10月30日九十九里の東浪見海岸にて






東浪見海岸で350mmF4にチャレンジ

アンドロメダレベル調整-600

長らくオリンピックで工事をしていた東浪見海岸の駐車場ですが、工事が終わり解放されました。

しかし、あたり一面、まるで爆撃食らったように何もない。。。
仮設トイレがあるくらい。前は自動販売機やしっかりしたトイレがありましたが。
高度0度まで撮れるけど、逆に道の明かりが気になるくらいになっていました。どうやらこれからまた工事が再開されるようです。

もしかしたら、つかの間のチャンスかもしれないので、この冬は再びここメインで行きます。

今回はコーワのプロミナーの350mm、F4に初挑戦です。
ちょっと前に慌てて生産中止を知り買ったのですがよい天体が現れる秋まで放っておいてました。そして、今回アンドロメダ大銀河でデビューです。

350mmですのでノータッチガイド。しかもF4という明るさ。これをISO3200で撮るという個人的には画期的な話です。
いつもですと、F5.6でISO1600ですので、これと比べて4倍露出時間が増えたことになります。

上の写真は露出時間2分ですが、今までで換算すると4倍の8分相当。これをノータッチで撮れるというのですからすごい時代になったものです。

しかし、露出オーバー。。。
いくら暗い東浪見でも8分も露出すれば白くなってしまいます。HDR合成かけなきゃダメかあって感じです。

でも、F4はいいですね。頭ではわかっていても実際に体験すると違います。ますます、小さなF値のレンズにのめりこみそうです。(天文沼一直線です)

諸元です。
350mm ISO3200で120秒×19枚コンポジットです。ノータッチガイドですのでやや星が細長く見えてしまいます。

・カメラはCanon Eos KissX7改です。星雲が映るよう改造していますが、本体はエントリーモデルの安い機種です。
・赤道儀はSkywatcherのAZ-EQ5です。PPEC使用してます。
・望遠レンズはKOWAのProminear 500mm F5.6 FLの350mmF4オプションです。
・光害フィルターLPR-Nを使っています。

2021年10月30日 九十九里の東浪見海岸にて撮影。

プロフィール

まーしゃ

Author:まーしゃ
今となっては珍しい望遠レンズ中心のデジタルカメラでの天体写真のブログです。間違ってばかりの試行錯誤ですが、お気楽極楽な天体写真とその撮り方を紹介していきたいと思います。時々反射望遠鏡を使うのはお許しください。

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